元中卒フリーターが高卒認定から大学進学した話

元中卒フリーターが高卒認定から大学進学した話

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元中卒フリーターの回想録です。

同じような境遇から大学受験を目指す人の参考になればいいと思って、こういった記録を公開することにしました。

 

筆者の教育における経歴を簡単に説明

  • 私立F中学(中高一貫)入学
  • 中等部で退学(つまり中卒)
  • 1年後都立O高校入学(嫌々親に受けさせられた)
  • その後1ヶ月もたたずに退学
  • 高卒認定取得→(アルバイトや執筆活動などを数年)→成人した後、偏差値60ほどの某私立理工系大入学
  • 学部二年次在籍中、社会学に専攻を変えるため、編入試験を受験。
  • 国立大三年次進学予定←イマココ!!(2017年現在)

全く簡単に書けなかった

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大学に入るまで

中高一貫校を辞めてから高卒認定を取るまで

それなりに東大や難関校に入ったりする人がいるような中高一貫に通っていた私。

辞めた理由は、周りの大人たちとの不和そして大人への不信感でした*1

すっかり精神を病んでしまい、寝て呼吸をするだけの廃人同然の屍となりました。

 

 

しかし、治療と休養ののち、しっかりと「正常な意識」を取り戻してくると、何だかだんだん腹が立ってきたのです。

色々と考えて生きてきた私がこんな目に遭って、何も考えずに公立の中学に行ってふわふわ生きているようなバカな連中が「彼氏つくった~♡」などと幸せそうに語っているこの世の中に。

(今考えればめちゃくちゃお門違いです)

許せん!!どうして本当に勉強したい私が学校社会から弾き出されて、こんな目に遭わなきゃいけないんだ!!

当時はそんな忸怩たる思いを抱えて、悶え苦しんでいました。

このあたりで高卒認定というものを知り、高校に行かずして大学進学をもくろむ私でありましたが、母親から断固反対されます。

理由は「高校にすらいけない人が大学なんか通えるわけがない!」とのこと。

そして中学を辞めて一年後、親に無理矢理受けさせられた都立O高校に合格した。

嫌々進学することになるが、結局3日出席して通わなくなる。そして一ヶ月で退学。

もう日本のこの学校というシステムが自身の肌に合わないんだろうと察した私は、結局、当初の予定通り高校に行かずして大学進学を志しました。

しかし、高校に行かなかったことで当時同居していた母親には、生活費やその他雑費以外のことはほぼ見放されていました。そのため、とにかく資金源をどうにかする必要があったので、飲食店でのアルバイトを決意。

親は案外あっさりと、「もうどうにでもしろ」とバイトを許可してくれ、履歴書の親権者同意の欄に印鑑を押してくれました。未成年なので何をするにも親権者の許可がいるんですねぇ。

バイトをしながら高卒認定の資格を取るための予備校に1年通いました。

しかし、バイト先で高校に行っていないことが露見すると、パートのおばさんには好奇の目で見られ、年上の高校生バイトからは爪弾きに遭う羽目に。

また、私が過去に鬱病になった経歴をうっかり店長に話してしまい*2、精神病患者と心無い言葉を浴びせられることとなる。

本気で店を辞めることも考えたが、一人だけ庇ってくれた人がいました。なので、その後も二年ほどそこで働くことに。

その年の八月、予備校でできた友人との切磋琢磨もあり、高卒認定には全科目1発合格しました。

 

 

高卒認定取得~大学受験まで

周知のとおり、高卒認定合格から(まともな大学に行くための)大学受験レベルに達するには、結構な隔たりがあります。

その隔たりを埋めるべく、アルバイトの合間に必死に勉強をしていました。

しかし、ある日、私にとって一生忘れられない事件が起きます。

バイトで、店のクーポンを配っていた時のこと。駅中にあるお店だったので、夕方帰る人を狙って改札の近くでクーポン券を配っていました。その時、突然一人の女子高生に話しかけられました。

「オトメちゃん、久しぶりっ♪」

一瞬誰か分かりませんでしたが、小学校のときの同級生の子――それもただの同級生ではなく、ずっと私に憧れていた女の子でした。

小学生のときは割と優等生だったので、最後の二年は生徒会長をやっていました。彼女は生徒会の選挙で二度も私に負けていて、それでも「やっぱり、あなたはすごいよ!頑張ってね!」と言ってくれた素直な子でした。しかし同性からはあまり好かれる性格ではないようで、彼女が女子グループからいじめられていたとき、守ってあげたこともしばしばありました。

「ああ…!久しぶり…!!」

「高校辞めたって聞いたよ!こんなところでバイトしてたんだ!」

やけにニコニコした顔で語る彼女。

「えっ?…誰から聞いたの…」

そうつぶやきましたが、彼女は私の問いに答えることなく、まくしたてました。

「あのね!私高校で生徒会長に選ばれたんだ!^^あ、あとね!彼氏が出来たんだ!^^これから待ち合わせなの!^^初めてのデートなんだ!^^高校辞めてこれから色々大変だと思うけど頑張ってね♡」

一方的にそれだけ言い放ち、彼女は嵐のように去っていきました。

根が素直な子だったからこそ、彼女の言葉が私の胸に突き刺さります。

今まで私に勝ちたくてしょうがなかったんだろう、そして今私よりも幸せな状況に置かれていることを私に伝えたくてしょうがなかったんだろう、捲し立てるような言葉でのマウンティングからそんな思いがひしひしと伝わって来て、クーポンを配ることも忘れて、改札の人ごみに消えていく彼女の後姿を呆然と眺めていました。

当然だが、家に帰ってから大泣きしました。昔助けてあげた子に、暗に「お前は私以下」と宣言されるなんてたまんねぇ。もしかしたら、彼女は純粋に恩人の私に「元気でやってるよ」という報告をしたかっただけなのかもしれませんが、真意はどうあれ、とにかく必死にあがいて前に進もうとしていた当時の私には、彼女の言葉はナイフのように鋭利にみぞおちに突き刺さったのです。

同世代カーストの「勝ち組」から一気に放り出されたことを知らしめられた私は、それから死も考えて自殺未遂を数度しました。

今考えると本当にくだらないことで死のうとしてたんだな、と思えますが、当時はとにかく死ぬことに必死で、飛び降りたり薬いっぱい飲んだり首つったり、大忙し。 バイトも長期休養せざるを得なくなり、その後も後遺症や心身症状に苦しみました。

ところで、高卒認定から大学受験する人間は、いくら16才や17才で資格をとっても、その効力を有するのは18才になる年度からです。(飛び入学可能な大学を除く)

だから18才になる年度から一般の現役高校三年生と同じように大学受験に踏み出してよかったのだが、やはり、先述の身体的な不調が原因で思うように行かず。

自殺未遂や抗うつ剤の影響で激やせしてしまい、肺炎になったり腎炎を起こすなどしました。体重が20kgもがた落ちし、戻すまでにもしばらく時間がかかり、臍を噛む思いであった。それが治るともう何だか自暴自棄になって、バイトしたお金でいきなり色んな所に飛び回って旅したり、同年齢の人間に比べるとカルピスの原液ぐらい圧倒的に濃い時間を送りました。

不調のときは小説やエッセイを書いたりして気を紛らわせていましたが、のちのちそれが偶然賞を獲り(小さいものですが)、今も筆を執っています。ヤッター。


 

 大学受験~大学入学

こんな地獄のどん底にいましたが、一つだけ得たものがありました。

そう、恋人。バイト先で庇ってくれていた彼*3です。

それまでも人を好きになったことは無論あったが、どれも上手く行きませんでした。生まれて初めて出会う「誰よりも私のことを愛し理解してくれる存在」は、何よりも私の生きる理由になりました。愛の力はすごいぞ~!!

志望大学がころころ変わるし、色々なことに興味がありすぎて、何が専攻したいのか分からない私でありましたが、持ち前の負けん気と根性だけで大学受験を乗り切り、一応世間的にはそれなりに難関らしい、私立大学に進学することになりました。

こうして、年増女子大生が完成したのであります。


 

大学進学後

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大学に通い始めてから思ったこと

正直、入学してからガッカリした、というのは否めません。

都内の私立四大だし、周りが年下ばかりだからそう見えるというのはあるかもしれないのだが、「大学生の質が全体的に低下している」という世論は支持せざるを得ないような状況でした。

自分が集中していれば周りは関係ないと思う方もいらっしゃるでしょーが、「朱に交われば赤くなる」という諺もあります。環境大事。

一応、社会通念上は難関校と位置付けられるような大学なのに、蓋をあければそこは動物園だった――(川端康成風)みたいな感じ。

多分学部の性質上もありましたが。

しかし、辟易しながらも、単位は上手く稼ぐことが出来ました。

 

大学三年次編入を志す~国立大編入試験合格

大学の教養の講義を受けるなどして、自分の本当に専攻したい分野が別にあったことに気づいた私は、ある国立大学の三年次編入試験を受け、そこへ進学することとなりました。

これから大学に入ろうと思っている方、何度も言いますが環境は大事です

とくに文系分野を志していて真面目に学問にはげみたい方は、国立大学に行くことをお勧めしますよ。


 

これから高卒認定→進学を考えている人へ

高卒認定から受験する人は、多種多様なバックグラウンドを抱えています。

これから高卒認定からの受験を考えている方は将来に不安があったり、自身の「高卒認定出身」という肩書をネガティブに捉えたりしているかもしれません。

しかし、それは間違いです!!

多種多様なバックグラウンドを抱えて生きてきた人は、色々な経験をしているし、人の痛みを分かることが出来る人です。

これは私の独断と偏見ですが、高卒認定出身者の方が、ただ何も考えずに小・中・高と12年間学校に通ってきた人より、絶対味わい深い人間です。

つまり、「いい経験をして生きてきた」と言えると思います。

意地悪な人には「自分の人生を正当化したいだけだろ~~」とか言われるかもしれませんがねぇ。

少なくとも、何かにあらがって生きてきた、少数派で生きてきたという経験は、今後の人生において役に立つ時が来ます。

私の一生を履歴書に起こしたら、なんと、すっちゃかめっちゃかな学歴であろうことか……。

だからこそ、もう何も失敗しても怖くないって思えるのかもしれません。

(辛酸舐めまくって味覚おかしくなってるだけなのかも)

まあ、何にせよ、「人生に無駄なことなど一つもない」という私の座右の銘で締めくくらせてください。

以上です。


*1:長くなるのでここでは割愛

*2:当時15歳だった私は、それが「社会的に」喋ってはいけないことだというのを知らなかった

*3:現在の夫

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